焼肉はタレが命。
にくわらいのタレは
全て手作り。
レシピは門外不出。
焼肉はなぜ人を虜にするのか。その理由はタレの力にある。
タレの研究こそ奥深き焼肉料理の神髄だ。肉の味を生かす
ため塩コショウのみで味付けした焼肉もあるが、それは
「肉焼き」であって「焼肉」ではない。焼肉は料理だ。
脳裏に焼き付く魔力のような旨さは、タレが持つ甘味と酸味
が生み出す。肉とタレが焼けることで香ばしさがプラスされ
ごま油とニンニクの香りが鼻から抜ける。それを酸味の効い
たつけダレにくぐらせると、もう一枚食べずにはいられない
味になる。
師から教わったこだわりを大切にし、にくわらいのタレは
全て手作り。
【自家製コチュジャン】
味の決め手は一時間火にかけ、かき混ぜ
続けることで濃く深い味わいになる自家
製コチュジャン。甘みのあるコクがタレ
の味を支える。味噌煮は静岡カネジュウ
食品の味噌を使用した、にくわらい自慢
の自家製調味料。
【カネジュウ食品】
静岡県焼津市の老舗味噌屋。
「ものづくりの本質と向き合う」という
想いを込めた「禅」というブランドを商
品に掲げ、本物の味を追求する。
南アルプスの伏流水・大井川の地下水と
伝統の技術・職人の知恵によりつくられ
た麹は栗のようなほのかな甘みのある香
り。江戸の頃より地元静岡の人々のお腹
と心を満たしてきた。
【あじいろ味噌】
戦国時代、今川義元を頼り、京から駿河
の国へ移った公家達。その人たちが駿河
の地でも京風の白味噌が作れないかと考
え、試行錯誤を重ね「駿河の白味噌」の
原型を作り出した
京都の白味噌と田舎味噌の特徴を合わ
せ持つことから「相白(あいじろ)みそ
」と呼ばれ、人々に愛されてきた。
麹の香りと甘みが広がり、大豆の風味
をしっかり感じる。肉の味を引き立てる
静岡らしい穏やかな味わい。